事例紹介

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導入事例・レポート

<シリーズ>プロセスセンター現場での生産改善 ~第6回~ 収支の改善⑤

2010/04/15


3、歩留まり改善による収入増加計画

1)歩留まりの重要性の認識 豚肉で歩留まりが1%下がると、センターでの損失は莫大なものとなります。 豚肉で@800/kgものが歩留まり90%で、出来た製品の単価は@889となります。もし歩留まりが89%になった場合は製品単価@899となり、コストが@10円/kg上がります。月間150トンの原料を使っているセンターだと月間150万円損をしていることになります。 ここで注意しなければならないのは、良品(ローススライス、とんかつ用)と小間肉、ミンチ用端材の合計で歩留まりを管理しても意味がありません。あくまで良品のみの歩留まりを管理します。小間肉、ミンチ用端材は評価しても@400位で良品の半値以下だからです。

2)歩留まりの計測
歩留まり測定は、サンプルで作業テーブルで取ったデータは、あまり現実的では、ありません。 あくまで、ラインで流したものが、正確なデータです。 良品歩留まりは良品のできた実績(値付けデータ)から取れますので、投入原料の記録があれば毎日算出できます。小間肉や端材、脂はどのラインから出たものか、毎日取るわけには行きません。


小間肉、端材、脂肪の各ラインの重量の計量や記録は3ヶ月に1回とか、半年に1回とか決めて実施します。 新規アイテムの場合は、初日にラインテストを行い、全部のデータを取ります。 良品歩留まりは、毎日でも出せます。もし特定の日の歩留まりが極端に悪かった場合は、必ず何か原因 があるはずです。管理社員の歩留まりの把握は最重要な仕事の一つです。


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